プロローグ

きみが今いる場所はある小島にある遺跡の最下層。海岸の洞窟の奥にかくされた古代の魔法使いの隠し財宝をもとめてここにやって来た。ここまで来るため、君は数々の試練を潜り抜けた。盗賊よけのトラップ、忘れ去られた遺跡に住み着いた野良モンスター、そして財宝を守るために数百年の間立ち続けたゴーレムの守護者。しかしきみはその試練をすべて潜り抜けた。そして目の前には居間までの試練に見合うだけの財宝たちが君を祝福するかのように光り輝いてる。まぶしいくらいにぴかぴかの金貨や色とりどりの宝石のついたアクセサリー、宝飾の施されたつぼや家具、魔法使いが書き残したであろう書物、おそらく魔法がかかっているであろう武器や防具。これだけあれば一生遊んで暮らせる!きみはいままでの苦労などすべて忘れ、財宝の祝福の中に飛び込んだ。だが君は5秒後冒険者として絶対忘れてはいけない言葉を忘れていたことを悔やむことになる。それは・・・・・

「最後の最後まで気を抜かない。」

まずきみは、装飾品に足を引っ掛けバランスを崩した。ここで一秒。次に倒れまいと手じかな彫像が掘り込んである柱にもたれかかった。これが2秒。すると持たれかかった部分がだるま落としのように横にぬけおちてしまった。これが3秒。最後に4秒で柱が全部抜けおち、5秒後天井に開いた穴から大量に水が流れてきして、部屋が水没し始め今に至る。おそらく、遺跡を支える柱をぬくと財宝ごと海のそこに沈める目的のトラップだったのであろう。きみは見事にそのわなを発動させた。もうこの世にはいないであろう魔法使いのほくそ笑む。顔が頭をよぎったと同時に君は思った。轟々と流れてくる水の量から考えて後5分ほどでこの部屋は沈んでしまうだろう。「早く宝を持って脱出しなければ!」と・・

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